奥の細ぶち

日々雑感

戦争とカーボンニュートラル

ロシアによるウクライナ侵攻が始まって1年がたちます。連日の報道を見て戦争のむごたらしさとそれに対して何もなすすべもないもどかしさを痛感します。と同時に戦争によるおびただしい環境破壊が連日進む中、その温室効果ガスの排出量はどのくらいなのか、その量はすさまじいのではないかと思う人は、私だけではなく多いのではないかと思っていました。その解が2023年2月12日付けの毎日新聞にありました。この戦争は戦争による温室効果ガスの排出量に注目が集まる初めてのケースであり、戦争による直接・間接的な温室効果ガス排出量は侵攻から7か月の推定量として二酸化炭素換算で約8300万トンと見積もられ、この数値はスウェーデンの年間排出量の2倍を上回るとあります。

7か月で8, 300 万トン、1年間に換算すると1億4228万トンです
⇒この数値は、日本の自家用乗用車の年間の排出量8,440万トン(2020年度)よりはるかに大きな量です。

今自動車業界では2050年カーボンニュートラルを目指し、待ったなしの対応に追われています。その自動車の二酸化炭素排出量よりはるかに大きな量をロシアによるウクライナ侵攻では排出しているのです。戦争は1年たっても停戦の兆しはなく拡大する一方です。

この大きな相反をどのようにとらえたらよいのでしょうか?

この度の戦争によってエネルギー資源の脆弱性が再認識されカーボンニュートラルが緊急の課題になったという意見もありますが、戦争による環境破壊とカーボンニュートラルは真逆の方向性です。人道から、また地球環境の保全の点から、戦争が一刻もはやく終結するとこを祈願いたします。
粛々と事業活動を通してカーボンニュートラルに貢献することを考え邁進いたします。カーボンユートラルは、待ったなしです。

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