奥の細ぶち

日々雑感

大宮盆栽美術館

皆さんは盆栽と聞いてどんなイメージを持たれるでしょうか?
多くの方は盆栽とはリタイヤ後のお年寄りが、ゆとりある時間を自宅でゆっくり過ごすための地味~な趣味というようなイメージを持たれるのではないでしょうか。
実は私もそう思っていて盆サイダー(ご存知でしょうか?)を飲むことはあっても、盆栽を鑑賞することはありませんでした。

ところが、先日機会がありさいたま市にある大宮盆栽美術館に訪れて盆栽を間近にじっくり見つめてみたところ、これが大きな間違いであることに気づかされました。
盆栽は浅い鉢の上の大きくてもせいぜい1メートル四方くらいの空間に作られるものなのですが、その中には山の中にある大木の全てが克明に表現され、自然の風景を切り取って野外で見られる以上にその独自の存在を訴えていることを発見したのです。
さらに、自然界でもなかなか見ることのできないような枝が白く枯渇した樹齢300年を誇るものまであり、その人間の寿命を超えるまさに悠久の自然が育む年月をも表現している奥深さに感動させられました。

実際に盆栽美術館を訪れている人々も年配の方ばかりではなくオシャレなカップルや外国からの若い訪問者など幅広い方々がたくさん訪れていました。
私の中にある偏見の壁を打ち砕かれながら満足の時間を過ごさせてくれた盆栽に感謝の一日でした。

 

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