【 レゾルバシステム計測器 】 レゾルバシステム計測器 RSM-100

これまで不可能であった、制御中のレゾルバ信号を
制御や接続計測器に影響を与えず検出

 

1相励磁2相出力の振幅変調タイプレゾルバを制御状態下でも、レゾルバ信号線を分岐検出し、回転角度計測を行う製品です。

レゾルバシステム計測器 RSM-100に分岐したレゾルバ信号を入力し、

    • A,B,Z相パルスに変換し出力
    • 角度、速度に比例したアナログ電圧に変換
    • レゾルバ信号である励磁、SIN、COSを出力

特徴

・制御状態にあるレゾルバ信号を制御に影響を与えず分岐検出
・分岐検出したレゾルバ信号をA,B,Zパルスと角度・速度に比例したアナログ電圧に変換しBNC端子で出力また、レゾルバ信号である励磁、SIN、COSもBNC端子で出力
・レゾルバ軸倍角数×1~×20に対応
・回転数は0~60000rpm(電気角)

計測アプリケーション例

  • 解析装置やパワーアナライザに本器の信号を入力し、回転信号として活用
  • オシロスコープに本器の信号を入力し、波形を確認

・ベンチマーク
・不具合調査
・実車試験
・モータ、e-アクスル性能評価時の
 ロータリエンコーダの代用
・音、振動の信号と同時計測
・制御シーケンスの検討やマッピングの検証

レゾルバ信号の分岐検出

一般的なレゾルバ信号は浮遊信号であり、パッシブプローブやクリップ等で分岐するだけでは電流経路の増加による励磁信号不足や別機器とのGND接続からノイズの回り込み等により、既存計測システムの信号や計測に影響を及ぼし、計測できなくなります。
RSM-100では高インピーダンスの信号検出部において信号を分離することで既存システムに影響を及ぼさずレゾルバ信号計測ができます。

 

RSM-100はレゾルバ信号検出回路、絶縁出力回路、RDC IC、CPU、バッファ回路、アナログ出力、トリガ入力回路で構成しています。
レゾルバ信号検出回路の構成には、差動検出回路、信号増幅/減衰回路、ローパスフィルタ回路、差動出力回路です。
差動検出回路では高インピーダンスでレゾルバ信号を検出し、シングルエンド信号として分離します。
後段の信号増幅/減衰回路は分離したシングルエンド信号のレベルをRDC ICの入力レベルに調整します。
ローパスフィルタ回路で高周波ノイズを除去後、差動出力回路にてシングルエンド信号を差動信号へ再び戻します。
最終的にRDC ICで角度のデジタル値に変換します。
また、レゾルバ信号検出回路で検出された各レゾルバ信号は絶縁出力回路によってBNC端子から出力されます。
角度のデジタル値はCPUで読み取り、速度演算後、アナログ出力回路から角度・速度のアナログ電圧としてBNC端子から出力します。
このRDC ICにはエンコーダ相当のパルス出力機能を有しており、ABZ相信号をバッファ回路を通しBNC端子から出力します。

仕様

 

型式 RSM-100
名称 レゾルバシステム計測器
レゾルバ
タイプ 振幅変調タイプ
軸倍角数 x1 – x20 (任意に設定可能)
レゾルバ信号入力
信号タイプ 差動 または シングルエンド
信号種類 励磁信号 (sin波), 励磁信号のsin変調, cos変調信号
励磁信号周波数 10kHz – 20kHz (10kHz以下はパルスが劣化)
入力インピーダンス 200GΩ(最大)
電圧制限 励磁信号 差動最大40Vp-p
sin, cos信号 差動最大16Vp-p
レゾルバ計測
回転数範囲(電気角) 0 – 60000rpm
角度分解能 (電気角) 12bit
時間遅れ 8 – 12μs
フィルタ 50kHzローパスフィルタ
入力信号
トリガ入力(立上り) 電圧範囲 ±10V
閾値 ±9.9Vから可変選択
デジタル出力
ABZ相信号 電圧 0-5V
パルスレート 電気角に対し12bit/rev (1024 puls/rev)
アナログ出力
出力更新時間 約10μs
出力分解能 16bit
角度電圧 出力電圧 0-5V or 0-10V or ±5V or ±10V
角度スケール 0-360° or ±180°
速度電圧 出力電圧 ±5V or ±10V
速度スケール 1 – 100000 rpm
モニタ信号 電圧範囲 0 – 5V
出力信号 励磁, sin, cos
一般仕様
PC通信 USB (USB-シリアルブリッジ)
絶縁仕様 供給電源-アース-アナログ・デジタル出力GND-レゾルバGND
供給電源 DC12V(10 – 18V)
ケース EMC対策済アルミケース
外形寸法 W151×D157×H98 ※突起物含む
質量 約1.1kg
動作温度範囲 0-40℃ (結露無き事)

 

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